ホスト物語 第6話
トラップ
ホストというのは
不採用がない!
なぜなら完全歩合なので
お店から見れば指名の売上なければ
給料はゼロなので誰でもよいのだ。
毎月いっぱい新人ホストが入ってくる。
1日で辞めるのが9割以上
自分が入ってからも多くの新人が辞めていった。
入店して3ヶ月くらいたった頃
ようやくNO8まで上がり
後輩を指導する立場までとなっていた。
そんな時に
アストラッチャの部長である
白川と出会うことになる。
白川は源氏名はタクトだった。
なぜかは覚えていない。
タクトの話は今度します(汗)
タクトが入った頃の新人で
カエデというホストがいた。
愛嬌ある良い子だった。
働いていたお店は
いつも営業が終わると
ミーティングが1時間くらい
いつも泥酔していた自分は
ほとんど潰れて寝ていましたが。。。
ある日のミーティング
いつものように自分は
バックルームで酔い潰れていた。
すると
ガシャガシャガシャーーーーン!!
グラスの割れる
すごい音がして起きた。
何事だ!?
店を見ると
カエデが殴られている。
???
何が起こった!?夢か?
起きた自分をタクトが気がつき
近寄ってきた。
「ヒューマさん!カエデが先輩の客と電話番号交換したらしいです。」
・・・・・
ホスト業界では他のお客さんに手を出すのは
絶対にしてはいけないこと。
新人が入ると最初に厳禁として教わること。
あってはならないことだった。
カエデの言い分によると
「先輩ホストと別れたいから相談したい」
・・・・・
よく新人に仕掛けるトラップに
カエデはハメられたのだ。
トラップがあるのは
絶対に言ってはいけないルールだった。
カエデは集団暴行に
完全なリンチだ!
いつも優しい代表のカムイさんに
すごい形相で!
「ヒューマお前も殴れ!」
「自分は殴れません。。。」
自分もリンチされる空気に・・・
一発だけ殴ってしまった(涙)コツン
「もっと本気で殴れ!!」
コツン
「もういいヒューマは寝てろ!」
このブログは絶対にカエデは見てないと思うけど
あの時は本当にゴメン!!
本当にゴメン!!!
その後もカエデは殴られ続けカエデの顔は2倍以上に腫れた。
映画などで見るような特殊メイク以上
現実はすごい。。。想像を絶する
警察に行けない恐怖を与える!
それが店の方針だった・・・
恐ろしい業界にいる事に気がつかされた。
家に帰りアイカにリンチの話をすると
「それは仕方ないね。新宿なんて普通に死人でるよ♪」
笑って話をするアイカを見て
この女も恐ろしい・・・
次回「チームを作る!(仮)」